80%水準を買われ過ぎ、20%水準を売られ過ぎとして売買タイミングを推し量っています。
株価がほぼ横ばいのボックス相場であるため、RSIが首尾よく逆張り指標として機能し、売買シグナルを発しています。
RSIの定義
RSIは英語のRelative Strength Indexの略であり、日本語で相対力指数と呼ばれています。RSIとは、過去における価格または為替相場の変動幅に対する上昇幅の割合を折れ線グラフに表したテクニカル指標です。つまり、RSIはモメンタム(値動きの強さ)を測定するオシレーター系指標です。市場が上下する可能性があるかを教えてくれるので、非常に役立つ指標として知られています。
- RSI(相対力指数)が 70%以上のゾーンに入ることは、価格が急激に上昇したという意味であり、買われ過ぎと考えられます。 70%-100%のゾーン (買われ過ぎゾーン)は、相場が下落する可能性が高いことを示すので、売りサインと考えられます。
- RSI(相対力指数)が 30%以下のゾーンに入ることは、価格が急激に下落したという意味であり、売られ過ぎと考えられます。 0%-30%のゾーン (売られ過ぎゾーン)は、相場が上昇する可能性が高いことを示すので、買いサインと考えられます。
中心線(50%ゾーン)のクロスオーバーのシグナル
上記の、買われ過ぎ、売られ過ぎのシグナルに加えて、トレーダーは中心線のクロスオーバーとして知られているものを探すためにRSIを使用します。
上昇中心線のクロスオーバー
RSI線が50%ゾーンの下から70%ゾーンへ向けて上に交差するときに、上昇中心線のクロスオーバーが発生します。これは、上昇トレンドが出始めていることを示します。
下落中心線のクロスオーバー
RSI線が50%ゾーンの上から30%ゾーンへむけて下へ交差するときに、下落中心線のクロスオーバーが発生します。これは、下降トレンドが出始めていることを示します。
RSIの発散シグナル
発散(ダイバージェンス)は、RSIを使用する際にトレーダーがつねに捜す別のシグナルです。RSIと実際の価格動きの発散(分岐)は市場が反転する可能性が高いことを強く示します。
弱気のダイバージェンス
通貨の価格が上がり続け、RSI線が逆方向の下向きに動くときに弱気ダイバージェンスが発生します(赤色で強調表示)。弱気ダイバージェンスが発生した場合、下降トレンドの可能性が高くなります。以下のチャートからも分かるように、弱気ダイバージェンスが見られた後に下降トレンドが発生していることが分かります(黄色の矢印で表示)。
強気のダイバージェンス
通貨の価格が下がり続け、RSI線が逆方向に上昇するときに強気ダイバージェンスが発生します(青色で強調表示)。強気ダイバージェンスが発生した場合、上昇トレンドの可能性が高くなります。以下のチャートからも分かるように、強気ダイバージェンスが見られた後に上昇トレンドが発生していることがわかります(黄色の矢印で表示)。
しかし、ダイバージェンスは必ずしもトレンドを正確に示唆しているとは限らないので、売買シグナルとしてダイバージェンスを使用する際には注意する必要があります。例えば、虚偽のシグナルが、長い期間続く強いトレンドが表示されることもあるからです。予想と反する状況も生じるため、価格動向や価格のモメンタムを分析するためには、MACDやRSIなどのテクニカル指標を組み合わせることで分析の的確さを上昇させることが重要です。
【FX勝率アップ】RSIの仕組みとダイバージェンスの手法を解説
鈴木拓也
RSIとは?
RSIとは買われ過ぎ、売られ過ぎを示すテクニカル指標で、英語の「Relative Strength Index」の略であり、日本語では相対力指数と呼ばれます。
単純に買われ過ぎだから「売りエントリー」、売られ過ぎだから「買いエントリー」というRSIの使い方は完全に誤りですので注意してください。
RSIの見方
RSIは0~100%の範囲で表示され、70%以上が買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎを表します。
- RSI=70%の時、買われ過ぎていることを示す
- RSI=30%の時、売られ過ぎていることを示す
RSIの仕組みと設定値
-
RSIの定義
- RSI(%)=100×(直近n期間の上昇幅の累計)÷(直近n期間の上昇幅の累計+直近n期間の下落幅の累計)
鈴木拓也
上記仕組みを知らなくてもRSIは使いこなせるので安心してください。
おすすめのRSIの期間は14 であり、一般的に使われるメジャーな数値なので、それ以外の数値は使わない方がいいでしょう。
RSIの誤った使い方
しかし、 これは完全に誤った使い方なので無視 してください。
というのも、RSIが下から70%を超えてきたときは、強い上昇トレンドが発生している時であり、そのままRSIが70%以上に張り付いて、上昇が続くことがよくあるからです。
逆に、RSIが30%以下の時にも、強い下降トレンドが発生している時は、RSIが30%以下に張り付いた状態となり、そのままレートが下がり続ける時がよくあります。
RSIの正しい使い方:ダイバージェンスとは?
RSIに限らず、オシレーター系のテクニカル分析に共通していることですが、 「ダイバージェンス」という非常に重要なトレンド転換のシグナル があります。
「ダイバージェンス」とは、為替レートとRSIが逆行する現象のことを言います。
ダイバージェンスは トレンド転換のシグナル であり、(1)のケースでは下降トレンドへの転換シグナル、(2)のケースでは上昇トレンドへの転換シグナルとなります。
つまり、ダイバージェンスを分析することで、今後相場がどう動くのかを予想することが出来るのです。
- 上昇トレンドへの転換:為替レートは下落・RSIは上昇
- 下降トレンドへの転換:為替レートは上昇・RSIは下落
ダイバージェンスがトレンド転換を意味する理由
逆に理由や根拠がないサインは何の役にも立たないので注意してください。
さて、RSIの意味をもう一度よく考えてほしいのですが、RSIは買われ過ぎ・売られ過ぎを意味するインジケーターだと説明しました。
要するに、 レートが上昇しているにも関わらず、RSIが下降トレンドであるということは、上昇トレンドの勢いが弱まっているシグナルであり、トレンド転換の可能性を示すサイン なのです。
下降トレンドの場合も全く同様に考えることができ、レートが下がっているにも関わらず、RSIの安値が切り上がっている場合には、 下降トレンドの勢いが弱まっている証拠 であり、近々トレンド転換が近づいていることのサインなのです。
RSIによるトレード実例
オシレーター系のテクニカル分析は単体で使うよりも、トレンド系のテクニカル分析と組み合わせた方がだましを回避できて有利です。
その時、RSIもダイバージェンスが形成されていますので、トレンド転換が近づいていることを示しています。
加えて、赤線の水平線も下抜けしており、やや値動きが急な所を除けば、ここはかなり 勝率の高い売りのエントリーポイント となります。
- グランビルの法則:下向きの移動平均線25と50を下抜け
- 水平線を下抜け
- タイバージェンスの発生
- グランビルの法則:上もしくは横向きの移動平均線25と50を上抜け
- トレンドラインをブレイク
- タイバージェンスの発生
ちなみにこの記事の説明で使っているチャートソフトは、私含め多くのプロがおすすめしているMT4(メタトレーダー4)です。
オシレータ・RSIって何? 横ばい相場でも収益をねらおう
オシレータ・RSIの基本から覚えましょう。計算式やチャートの見かたをご紹介。横ばい相場でもタイミングをとらえて収益を積み上げていきましょう。
オシレータとは?
テキストによっては、この「オシレータ」のことを相場の勢いを推し量るという意味から、「モメンタム」とも呼ばれますが、この連載では「オシレータ」で統一します。
オシレータの使いどころ
RSI(相対力指数)とは?
「RSI」とはRelative Strength Indexの略で、「相対力指数」と呼びます。
J.Wells.ワイルダー.Jr.の著書「New Concepts in Technical Trading Systems」(1978年)などにより、広く紹介されてきました。
彼が考案したRSI(相対力指数)、DMI(方向性指数)、パラボリックは優れた分析ツールとして、現在でのオシレータ分析の基本となっています。
定数のN(=期間)を14日と仮定します。
14日間の終値ベースでの上昇幅合計を同期間の終値ベースでの下落幅合計で割ったものがRSになります。そのRSを上にある算式に入れたものがRSIです。
上記の式で得られたRSI(単位=%)の水準によって買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するのが一般的な活用法です。上のような計算をいちいち自分でしなくても、証券会社の提供するトレードツールでRSIは簡単に確認することができると思いますのでぜひ探してみてください。
見かたとしては、0%~100%をY軸(株価と同じ縦軸)にとり、株価チャートと見比べてみます。
RSIの弱点
横ばい相場ではなくなったとき…つまりトレンドが発生したときには、株価と指標の逆行現象が起こることを「ダイバージェンス」、「コンバージェンス」と呼びます。
逆行現象…誤ったシグナルとトレンド転換のサイン
横ばい相場であれば、①のように首尾よく逆張り指標として機能します。
(※オシレータ系指標のパラメータ(時間軸=期間N)と相場のサイクルに合わせることがポイント!)
実際のチャートで覚えよう
80%水準を買われ過ぎ、20%水準を売られ過ぎとして売買タイミングを推し量っています。
株価がほぼ横ばいのボックス相場であるため、RSIが首尾よく逆張り指標として機能し、売買シグナルを発しています。
次は、オシレータ系指標が逆行現象となるケースです。
こちらもRSIは14日ベースを用いています。
オシレータ系指標をカスタマイズする
①パラメータ(時間軸)の調整
マーケットの状況により、パラメータ(時間軸)を変化させる方法があります。
RSI考案者のワイルダーが、いろいろなものごとに28日の周期があると信じていたため、その半分の14日間という数字を重視したことで、パラメータは14日間で設定することが多いです。しかしながらチャートでは、ボラティリティが大きくなればなるほど、より直近のデータが現在価格に与える影響が強くなります。このコンセプトを基に、取り得るパラメータを調整することも必要な局面も出てきます。
②エッジバンド幅の調整
エッジバンド幅の調整とは、買いシグナル30%、売りシグナル70%としていたラインを拡大・縮小させることです。パラメータ(時間軸)に合わせて変化させるものと、ボラティリティの大小により変化させるものがあります。
前者は日数が長くなればなるほどバンド幅を狭く、後者はボラティリティが大きくなればなるほど幅を拡げるのが一般的といわれています。
③出来高の反映
出来高をボラティリティの1要素とし、調整する方法もあります。例えば、当日の出来高を過去の一定期間の平均と比べ、その数値が大きければマーケットの加速因子となります。一方で、出来高が小さければ上下ともに動きやすいマーケットであると仮定し、前述の②のようにエッジバンド幅を拡げて調整する方法もあります。
RSIは使い勝手がいいけれどそれだけじゃダメ
日経平均でちゃんとした使い方を覚えよう!の巻
チャート分析は一つの指標だけでは失敗しがちだから要注意なのだ
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キホンからオススメ投信まで大事なコトだけ!つみたて投資入門
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つみたてNISAやiDeCoを徹底解説
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RSIとは?見方・使い方、MACDとの組み合わせもわかりやすく解説
分析方法
RSIって、一体どんなテクニカル指標なの?
RSIとは、一定期間での値動きの強さ or 弱さを数値化し、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するテクニカル指標のこと。ストキャスティクスなどと同じく、オシレーター系のテクニカル指標です。
RSIの見方や使い方、初心者でも簡単にできる分析方法も解説します!
RSI 3つの見方・使い方
RSIの基本的な使い方
一般的にRSIでは、70〜80%より上に抜けると買われ過ぎ(売りサイン)、20〜30%を割り込むと売られ過ぎ(買いサイン)のシグナルと判断されています。
長期・短期2本のRSIを表示すると、長期のRSIでトレンドを判断、短期のRSIで売買タイミングを判断という便利な使い方も可能!
ダイバージェンス(逆行現象)
RSIでもMACDやストキャスティクスと同じく、ダイバージェンス(逆行現象)を売買シグナルとすることもできます。
反対に安値更新したにもかかわらず、RSIが下値更新しない場合は、トレンド転換を暗示する重要なサインとなります。
リバーサルシグナル
ダイバージェンスがトレンド転換のサインなのに対し、リバーサルシグナルはトレンド継続を示します。
例えば、上昇トレンド中に一時的に下がって押し目を形成したにもかかわらず、価格自体はトレンド中での安値を更新しないままRSIだけが安値を更新した場合、上昇トレンドが継続する可能性があります。
RSIのデメリット・注意点
トレンド相場に弱い
RSIは値動きが横ばいのときには有効的なのですが、大きなトレンド発生に弱いというデメリットがあります。
急激な為替変動があった場合は、RSIが100%や0%という極端な数値になり、買われ過ぎ or 売られ過ぎの水準でそのまま動かなくなることもあります。
また、RSIは通貨ペアによっても動きが若干異なるので要注意!
通貨ペアの傾向を把握したり、他のテクニカル指標を組み合わせて総合的に判断することも大切です。
正直、RSIだけで勝てる?
RSIに限らず、ネット上でテクニカル分析について調べていると「〇〇だけで勝てる」なんて情報も出てきたりしますが、そんなうまい話はないと思ったほうがいいでしょう。
RSIとMACDを組み合わせてみよう
RSIと組み合わせるなら、MACDがおすすめ!MACDは移動平均線の新しい価格を重視したバージョンで、トレンド相場に強いテクニカル指標です。
MACDはレンジ相場には弱いテクニカル指標のため、レンジ相場に強いRSIを組み合わせることで相互の弱点を補うことができます。
このRSIとMACD、巷では最強の組み合わせとも言われているんですよ。
RSIなどのシグナルが一気にわかるチャート
RSIやそれ以外のテクニカル指標も、一気に分析できちゃうチャートとかってないのかな…?
そんなドラえもん顔負け便利チャートがあるわけない…と思いきや、これがあるのです!
例えば、ヒロセ通商(LION FX)では自動でテクニカル分析してくれるチャートが利用できるため、最初のうちはこちらを併用してみるのがおすすめですよ。
【↑クリックで拡大できます】
LION FXの取引ツールには、過去のデータから為替予想をしてくれる「さきよみLIONチャート」やトレンドが一目で分かる「シグナルパネル」という機能が搭載されています。
テクニカル指標(移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表など)の分析結果を一覧表示してくれるため、売買のタイミングが簡単に分かってとても便利ですよ。
出典: ヒロセ通商(LION RSIの定義 FX)の特徴・評判
RSIやMACDだけでなく、移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表・ストキャスティクスの売買シグナルも一覧表示してくれるため、多角的なテクニカル分析が可能!
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