初心者に最強のインジケーターは平均足?FXでの見方、手法、計算式を解説
この記事では、特にFXや株の初心者に使ってほしいテクニカル指標の一つ、「平均足」について解説します。なぜ平均足かというと、まだチャートに慣れていない人でも、トレンドの把握が比較的、容易だからです。そして、きちんと理解して、上手に運用することで、損小利大につながると考えるからです。
1.平均足(コマ足)とは|英語圏でも広く使われる
まず、平均足とはどんなものなのかを、この章で解説していきます。平均足は日本で生まれたものですが、英語圏などの海外でも比較的使われており、メタトレーダー4(MT4)にも標準で入っているテクニカル指標です。英語表記も、「Heikin Ashi」と日本語の発音そのままです。そうした意味では、一目均衡表と似ているかもしれません。
1-1.平均足とは何か|見方やローソク足との比較
平均足とは、ローソク足の実体部分の上辺と下辺に「平均値」を採用したものです。別名「コマ足」とも呼ばれています。具体的には、以下のようなものです。
1-2.平均足の計算方法は簡単
では、平均足はどうやって計算しているのでしょうか。高値と安値は通常のローソク足の高値・安値と同じですが、始値と終値の計算方法が異なります。具体的には、以下のようになります。
2.最強のインジケータになりうる平均足の見方と手法
前章で平均足とは、どういうものかが何となくわかっていただけたのではないでしょうか。簡単に言うと、平均足は通常のローソク足の複雑な情報をそぎ落として、トレンド把握をしやすくしたもです。
2-1.平均足の見方と使い方
そこで、もう一つの転換の指標になるのが、平均足がコマ状になると転換のサインとするものです。つまり、始値と終値が近接しており、上下のヒゲ長い以下のような形状の平均足が形成されると転換サインとみまします。
始値と終値が同じ場合は十字型の平均足になりますが、これも上記と同様に転換のサインとみまします。
2-2.平均足の手法
平均足をエントリーの目安として使うこともできますが、あまり効果的な方法だとは言えません。もっとも効果的なもは平均足をイグジット、つまり利益確定のときにこそ使ってほしいのです。たとえば、以下のような場面です。
こうしたことを続けていると、利益を伸ばす訓練にもなりますし、相場に対する忍耐力もついてきます。もちろん、やっぱり早く利益確定しておけばよかったと感じる場面も出てくるでしょう。けれど、長い目で見ると、利益確定を遅らせたほうが大きく稼げるチャンスをモノにできる場面も増えてきます。
3.ローソク足と平均足手法 平均足はスキャルピングにも有効?
最後に平均足は、スキャルピングなどの短期売買にも有効かということを解説しておきます。これまでお伝えしてきたように、平均足は早く利食いをしてしまうことを防止するために使うのが最も効果があります。
ですから、スキャルピングでも一定の効果はありますが、あまりおすすめはしません。なぜなら、スキャルピングはトレンドを狙うというよりは、薄利を積み重ねていくような手法だからです。そして、1分足、5分足などの短い足で行うので、平均足の精度も落ちてきます。平均足を実用的に使うには、少なくとも30分足以上で行うことをおすすめします。
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「平均足」をチャートに表示させる方法
MT4/MT5の設定
ローソク足と平均足手法
平均足スキャルピングトレードとは?
「押し目買い」
- 20SMA(赤):ローソク足20本分の終値の平均値をつないだ線
- 35SMA(緑):ローソク足35本分の終値の平均値をつないだ線
- 50SMA(紫):ローソク足50本分の終値の平均値をつないだ線
- 75SMA(黒):ローソク足75本分の終値の平均値をつないだ線
MT4/MT5の設定
- 50SMA(紫)が右上に伸びている = 上昇トレンド
- 50SMA(紫)が右下に伸びている = 下降トレンド
- 20SMA(赤)
- 35SMA(緑)
- 50SMA(紫)
- 75SMA(黒)
平均足スキャルピングトレードの特徴 平均足スキャルピングトレードの特徴
平均足スキャルピングトレードのメリットデメリット
- 勝率が高い
- エントリーポイントが明確
- スキャルピングトレードに対応するためトレード機会が多い
デメリット
- 利確のポイントはややアバウト
- スキャルピングトレードですので勝ち幅は小さい
平均足スキャルピングトレードのエントリータイミング
手順その1.トレンドの方向を見定める
- トレンドが発生しているのかどうか?
- トレンドは上昇トレンドなのか?下降トレンドなのか?
- 「50SMA(紫)」が右上向き → 上昇トレンド
- 「50SMA(紫)」が右下向き → 下降トレンド
- 「50SMA(紫)」が水平 → レンジ相場 = トレードしない
手順その2.強い安定したトレンドを確認する
- 20SMA(赤)
- 35SMA(緑)
- 50SMA(紫)
- 75SMA(黒)
- 20SMA(赤)
- 35SMA(緑)
- 50SMA(紫)
- 75SMA(黒)
が交差しているということは「急激な上昇」「急激な下降」など、一時的な急変動を示しています。
手順その3.「押し目」「戻り」の形成を確認する
平均足スキャルピングトレードのエグジットタイミング
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