株価移動平均線の見方・使い方(1)~移動平均線の基礎
移動平均線とは、当日から遡ったある一定期間の終値平均値を、1日ずつずらし、グラフ化し、日々の株価の傾向をみようとする指標です。
特徴は株価の動きを一つの流れとして捉えることです。
作成方法は極めて簡単で、10日移動平均線であれば10日分の終値を合計して10で割ります。考え方からいえば、その期間の平均株価です。
移動平均線の方向性から中長期の判断を、移動平均線に対する株価のカイリから目先の判断をします。
また、その期間に売買した投資家の平均コストを示しているので、日々の株価と比較して「プラスかマイナスか」がわかります。株価が移動平均線より上なら買い方に評価益があり、相場は上昇指向になっていると見れます。
移動平均線の使い方は?動画でご紹介
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移動平均線で見る買いと売りの基本パターン
移動平均線を投資実践時に使用する目安
25日移動平均線 ・・・・・・・短期と中期的な株価動向をさぐる
75日移動平均線 ・・・・・・・中期的な株価動向をみる
25日移動平均線と75日移動平均線の2線を合わせて使うことが、基本的活用法です。
2線のゴ-ルデンクロスからデットクロスまでの期間は、相場人気の物差しになります。
25日移動平均線と75日移動平均線の価格差が広がると、株価は調整に近づき、2線の幅が均等なまま上昇すると相場の息は長くなります。
また75日移動平均線が上向きで25日移動平均線が接近すると押し目になります。
株価の長期のトレンドを見ます。
基本的には下向きで株価の上にあれば中期的に下降基調、上向きで株価の下にあれば上昇基調、横バイか上向きで株価とのカイリがなくなれば底として見ることができます。
移動平均線の作成方法(計算式)
日 | 終値 | 5日間の平均 | ||
1 | A1 | 500 | ||
2 | A2 | 510 | ||
3 | A3 | 520 | ||
4 | A4 | 530 | ||
5 | A5 | 540 | N1 | 520 |
6 | A6 | 550 | N2 | 530 |
7 | A7 | 560 | N3 | 540 |
5日間の移動平均線
一般的に使う移動平均線の日数
◆執筆者紹介◆
伊藤正之
株式会社ストック・データバンク新宿事業所代表
手掛けた株価分析ソフト「株の達人」は、25年以上、延べ1万人以上の個人投資家の方々にご愛顧いただいています。(2021年1月現在)
同会員向けサイトでは、「日経平均株価の動き」等のチャート分析を活かした市況解説などでも会員の方々にご好評をいただいてます。
青木智
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)保持者
元・株式会社ストック・データバンク新宿事業所の投資コンテンツ担当。
現在はフリーランスで投資関連のコンテンツ等を手掛け、株の達人の会員サイト等にも動画や相場解説などのコンテンツを提供。
登録者数2.25万人以上(2021年1月現在)の株の達人Youtubeチャンネルの動画も手掛ける。
移動平均線|FXで人気のテクニカル指標の見方と活用法
移動平均線とは一定期間における終値の平均値の変化をチャート上にグラフで表したグラフのことを指します。通常のローソク足などのチャートに比べて滑らかに表現されます。テクニカル指標の中で最も基本的な指標で、愛用者は非常に多いです。海外においても「Moving Average」の名前で世界中のトレーダーが使用しています。
移動平均線はほかのテクニカルチャートにも応用されています。たとえばMACDでは短期の移動平均線と中長期の移動平均線が使用されていますし、ボリンジャーバンドは移動平均線と標準偏差で構成されています。
▼ 移動平均線が示す意味
▼ 移動平均線の日数と計算方法
短期線 | 中期線 | 長期線 | |
---|---|---|---|
日足(ひあし) | 5日 | 25日 | 75日または100日、200日 |
週足(しゅうあし) | 9週 | 13週 | 26または52週 |
月足(つきあし) | 12か月 | 24か月 | 60または120か月 |
計算に使用する対象期間が短い場合は、相場に敏感に反応するようになります。その一方で、大きな方向性が読みづらくダマシも多くなる特徴があります。
対して、対象期間が長い場合は、グラフの変動が緩やかになり長期的な推移を確認することができるようになります。ただし、短期の相場の変動を捉えられず、現在の値段とのかい離が激しくなり機動的な相場認識が難しくなる特徴があります。
次に具体的な移動平均線の計算方法を見ていきましょう。
移動平均線には計算方法の違いによって単純移動平均(SMA)や加重移動平均(WMA)、指数平滑移動平均(EMA)などがあり、単純移動平均が最も一般的とされています。
単純移動平均線は次の計算式で求められます。
移動平均線の基本的な見方と売買シグナル
▼ 基本的な見方
▼ 売買シグナル
・ゴールデンクロス
ゴールデンクロスは短期線が長期線を下から上へ突き抜ける状態のことを指します。上昇トレンド入りを表し、買いのシグナルとなります。相場の大勢が下値から上値へ目線を切り替えたことを示唆します。
・デッドクロス
デッドクロスは短期線が長期線を上から下へ突き抜ける状態のことを指します。下降トレンド入りを表し、売りのシグナルとなります。相場の大勢が上値から下値へ目線を切り替えたことを示唆します。
移動平均線を上手に活用するためのポイント
移動平均線の使い方をマスターした上で、さらに一歩踏み込んで活用するための方法「グランビルの法則」を紹介します。
グランビルの法則はアメリカのチャート分析家が考案した売買シグナルで、値段と移動平均線に注目して売りと買いのシグナルパターンが8つに分類されているものです。パターンごとにシグナルの確度や強弱がありゴールデンクロス/デッドクロスのみの分析を超えた精密な分析を行うことができます。
ただし、グランビルの法則やゴールデンクロス、デッドクロスなどは絶対的なものではないので参考程度にとどめておきましょう。移動平均線は過去の終値を参考にしているため、短期線であってもタイムラグのある遅行指標であることも留意しておくことが必要です。
移動平均線で取引手法の幅を広げる
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移動平均線についても解説
「移動平均線ってどう使うの?」
「3種類の移動平均線の違いが知りたい」
「他のテクニカル指標と組み合わせて精度を上げたい」
移動平均線は、過去の一定期間のレートから平均値を計算してチャートに折れ線グラフで表したものです。
代表的なテクニカル指標のひとつで、相場の トレンドが判るのが特徴 です。
そこでこの記事では、移動平均線の仕組みと使い方、グランビルの8つの法則やボリンジャーバンドと組み合わせた手法を紹介します。
移動平均線とは?
【N日移動平均線の計算式】
- 当日終値128円
- 前日終値129円
- 2日前終値126円
- 3日前終値127円
- 4日前終値130円
移動平均線の種類
①単純移動平均線(SMA)
②指数平滑移動平均線(EMA)
③加重移動平均線(WMA)
単純移動平均線(SMA)
単純移動平均線(SMA=Simple Moving Average)は、過去の 一定期間の終値を単純平均したレート をチャートに表したものです。
3種類のうちもっともメジャーですが、単純移動平均線には2つの問題点があると言われています。
指数平滑移動平均線(EMA)
指数平滑移動平均線(EMA=Exponentially Smoothed moving Average)は、単純移動平均線の計算に 直近のレートを2回足して平均値を計算 します。
- 当日終値120円
- 前日終値121円
- 2日前終値122円
- 3日前終値123円
- 4日前終値124円
→(120+120+121+122+123+124)÷(5+1)=121.67円
直近のレートを2回足すことで、単純移動平均線よりも直近の値動きが強く反映されるため、トレンド発生のサインを早くつかめるのが特徴です。
加重移動平均線(WMA)
加重移動平均線(WMA=Weighted Moving Average)は、直近のレートほど 段階的にウェイトをかけて平均値を計算 します。
- 当日終値120円
- 前日終値121円
- 2日前終値122円
- 3日前終値123円
- 4日前終値124円
→(120×5+121×4+122×3+123×2+124×1)÷(5+4+3+2+1)=121.33円
基本的には、単純移動平均と指数平滑移動平均線を理解しておけばOKです!
移動平均線でわかる売買サイン
①ゴールデンクロス
②デッドクロス
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、短期線が長期線を下から上に抜ける状態です。
短期線と長期線がどちらも上を向いているゴールデンクロスは上昇のサインが強いので、見つけたら 買いエントリー のチャンスです。
デッドクロス
デッドクロスは、短期線が長期線を上から下に抜ける状態です。
短期線と長期線がどちらも下を向いているデッドクロスは下落のサインが強いので、見つけたら 売りエントリー 移動平均線についても解説 で利益を出すチャンスです。
その他、移動平均線の見方と使い方
①サポートライン・レジスタンスラインに使う
②ローソク足との位置関係
③移動平均線の傾きでわかるトレンド
サポートライン・レジスタンスラインに使う
上昇トレンドでは移動平均線が サポートライン、またはレジスタンスラインの役割につく 傾向があります。
多くのトレーダーは、相場が上昇トレンドにある場合「少しでも安く買って利益を上げたい」と考え、「移動平均線近くまで価格が下がったら買う」という心理が働きます。
ローソク足との位置関係
ローソク足と移動平均線の位置関係から 移動平均線についても解説 トレンドを分析する 方法です。
ローソク足が移動平均線の上にある時は、過去の平均よりも買われているため上昇トレンドと判断します。
逆に、ローソク足が移動平均線の下であれば、過去の平均よりも売られているため下降トレンドです。
移動平均線の傾きでわかるトレンド
なぜなら移動平均線は、相場の平均的な方向性を示すからです。
移動平均線が 上向きなら上昇トレンド で買い、 下向きなら下降トレンド で売りと判断します。
移動平均線の期間設定
移動平均線の期間設定は、5日、21日、25日、89日、200日がよく使われます。
短期線と長期線の組み合わせで一般的なのは、5日と25日、25日と75日、89日と200日です。
グランビルの8つの法則
移動平均線の傾きとローソク足の位置関係から 売買サインを読み取る 手法で、発表されて以来使われ続けている相場の基本法則です。
グランビル法則4つの買いサイン
①上向きまたは横ばいの移動平均線をローソク足が下から上に抜けた時
②上向きの移動平均線をローソク足が下に抜けた後に再度上に抜けた時
③上向きの移動平均線の近くまでローソク足が下落し、移動平均線を下に抜けずに再度上昇した時
④ローソク足が下向きの移動平均線の下に大きく乖離した時
グランビル法則4つの売りサイン
⑤上昇から横ばいまたは下向きに転じた移動平均線を、ローソク足が上から下に抜けた時
⑥下向きの移動平均線をローソク足が一時的に上に抜けた時
⑦下向きの移動平均線の近くまでローソク足が上昇し、移動平均線を上に抜けずに再度下落した時
⑧ローソク足が上向きの移動平均線の上に大きく乖離した時
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